
HDTVなど高速大容量なアプリケーションの増加により、高速信号の割り当てをChip/Package/Board(CPB)の全体構造を見通した上で設計することが必要になってきました。GemPackageの超階層設計機能はここでも有効活用できます。上図はGemPackageによる1件のCPB設計データを適宜拡大しながら表示した例を示しています。左図はボードレベルで表示して設計中パッケージの周囲の配線取り回しを示しています。中央の図は設計中パッケージに注目して搭載チップからパッケージ引き出しの周辺図を、右図はパッケージ内設計中チップに注目して内部のブロックレベルフロアプランとフリップチップ方式によるパッケージレベル引き出しの様子を示しています。このように、GemPackageを用いることで、ボードレベルからチップレベルまで素通しで観察しながら、チップIO割り当て、パッケージBGA割り当て、各レベルでの概略配線取り回しを検討することができます。

高速大容量なアプリケーションでは階層設計の観点から一群のDDR信号等をひとまとめにして管理したいのが普通です。そこで、GemPackageではチップIOやBGAボールをグループ化する機能、チップIOグループとボールグループの対応づけをする機能を有します。グループを導入すると、ネット割り当て最適化機能はグループ境界を越えて割り当てが変更されないように考慮しはじめます。
特に差動信号対を多数用いるようなシステムでは、グルーピング機能に加えて、差動信号に隣接制約を課すことが有効です。GemPackageでは信号名から差動信号を認識してボール隣接制約を自動生成することができます。ボール隣接制約を課しておけば、一括してネット割り当てを最適化した場合に、差動信号の隣接制約を優先してボール割り当ての最適化が図られます。